ガラスの特徴について

透明ガラス

削るとどうなるか
私達は板厚3ミリの透明ガラスをコバ厚1ミリ残して山形に削り落とします。削り落とされたガラス
面を透る太陽光線は、任意の角度ではガラスの後ろに有る例えば、白色の壁面に虹色として映
しだされます。

ステンドグラス

削るとどうなるか
例えばピンク色のステンドグラス。このガラスは合わせガラスになっていて、うっかり削り落とす面
を間違えると透明なガラスになります。ということは山形に削っても削られた厚みの違いによる色
の濃淡はありません。すなわち色のグラデーションは求められないということです。
では合わせガラスになっていない普通のステンドグラスはどうでしょうか?
削り落とされた後のガラス厚みにより色の濃淡があります。すなわち厚いところは濃い色に薄い
ところは透明に近い薄い色になります。では見る角度を変えて見ましょう。斜め方向からガラスを
見るとガラス片の幅がガラス厚みに変わり色は濃い色に見えます。そうですステンドグラスの板
厚と色の濃淡は比例するということです。開け閉めするドアー等に取り付けられた場合は、ドアー
の動きと共に色の濃淡が変わるということです。又見る人の位置によって色の濃淡が変わると言
えます削り落とされた面をバフ仕上げせずにパステルカラーのグラデーションにする事も可能です。

合わせガラス

一部を貼り合わせる
レンズ等の貼り合わせ等に使われる透明度の非常に高い、無色透明のフォトボンドを強力な紫
外線を発する特殊なガンを使用し接着加工します。その為に作業者は電気溶接で使用される遮
光面で顔面特に目を守りながら作業します。合わせガラスになったことで破損に対する強度は高
くなります。この事は製作過程でなんども経験したことです。

工芸ガラス

ステンドグラスとの違い
ステンドグラスはアート(絵)的に使われます。その為にステンドグラスの後ろに空間を感じる事
はまず有りません。工芸ガラスの場合はカットされたガラスチップや、摺りガラスのスリット又グ
ルーチップを透して常にガラスの後ろに在る物や景色をそれとなく認識できるという条件で製作し
ます。内と外との空気は遮断されていても心象風景といいましょうかそれは遮断されることがあ
りませんステンドグラスに時折持つ閉塞感が工芸ガラスには無いと言うことです。ゆえにステンド
グラスは目線より高い位置に取り付けられ工芸ガラスが目線の高さに取り付けられる所以でしょう。

雰囲気はどうでしょうか

ステンドグラスは光を透したら暖かい雰囲気でしょう。たとえ寒色系の色使いでもそこはかとなく
暖かく感じられると思います。それは色合いが境目なくべったりとした感じが部屋全体を満たす
からでしょう。
工芸ガラスは光を透しますと色は個々に分散して動的な雰囲気とカットガラスの
持つ煌きが特徴です。部屋は温かいというよりもむしろクールな感じでしょう。ステンドグラスは
静的で工芸ガラスは動的といえます。
setumei
総合一覧   >  工芸ガラスの特徴   アートガラス
クリックしてね〜